N式膝痛解消メソッド
膝痛は圧倒的に下山で起こっている
大腿四頭筋が酷使されると膝痛になる
登山において、主に登りで使う筋肉と、下りで使う筋肉を、図で
示しました。
このなかで、最も酷使させている筋力はどれでしょうか・・・?
大腿四頭筋 と下腿三頭筋ですね。
登りと下りの両方で、フル活躍しているのがよく分かります。
とくに、大腿四頭筋は、膝の痛みに直接関係する筋肉 ですから、
下山において、大腿四頭筋に頼り過ぎないような、歩き方の工夫
が必要になってきます。
それが『N式膝痛解消メソッド』です。
登と下りの大腿四頭筋の筋収縮の違い
まず初めに『筋肉は収縮することによって力を発揮する』という原則があります。
登りでは、大腿四頭筋の収縮する力によって膝が伸びて、登っていきます。
これが本来の、筋肉の収縮運動で『短縮性筋収縮』といいます。
ところが下りでは、大腿四頭筋の収縮する力によって、伸びるはずの膝が伸びずに、膝は無理やり曲げられます。
つまり、ブレーキをかけながら下っているのですね。
この下りでの、特殊な筋収縮を『伸張性筋収縮』といいます。
筋疲労が激しくて、筋繊維に炎症がおこり、それが膝の痛みの原因となります。
前を向いてドスンドスンと下ると衝撃で膝痛になる
段差のある下りで、前を向いてドスンドスンと下ると、衝撃で膝痛になります。
ではどうしたらいいのか・・・
段差のある下りでは、
先にしゃがむ動作を入れて、重心を下げてから、そっと足を横に出すと、
膝にかかる衝撃が和らぎます。
N式膝痛解消メソッド(しゃがみ方)
地面反力と体の軸で安定すると、斜面でしゃがむことが出来る
『膝を先に曲げてからしゃがむ』と『腰を先に曲げてからしゃがむ』
下山の時の、斜面でのしゃがみ方には、ふた通りあります。
- 膝を先に曲げてからしゃがむ
-
腰を先に曲げてからしゃがむ
このふたつは、同じしゃがむ動作ではありますが、体の使い方において、
似ても似つかずの、まったく別物なんです!
N式膝痛解消メソッドは、腰を先に曲げてからしゃがむ
① 膝に大きな角度がつくと、膝痛の原因となる
太腿の後ろの
筋肉が使える
段差のある下りでは、
先にしゃがむ動作を入れて、重心を下げてから・・・でしたね。
その時に、膝から先に曲げてしゃがむと
膝に大きな角度がついて、負荷が大きくなり、膝痛の原因になります。
膝痛にならないのは
『腰から先に曲げてしゃがむ』です。
② 足の裏、膝、みぞおちで軸を作ると、お尻の筋肉が使える
思い出してください・・・
登りと下りの両方で、酷使する筋肉が、大腿四頭筋でした。
主に登りで活躍している、大殿筋、ハムストリングス筋、腸腰筋、を下りにも使えれば、大腿四頭筋の負荷は軽減されて、膝痛がおこりにくくなります。
その使い方が『N式膝痛解消メソッド』です。
足の裏・膝・みぞおちで・軸を作ると
下山でも、太ももの後ろにある筋肉、が使えます。
膝痛にならないのは
『腰から先に曲げてしゃがむ』です。
③ N式膝痛解消メソッドの、もうひとつの効用
腸 腰 筋
が 働 く
それは、腸腰筋という股関節を安定させ、上半身・下半身をつなぐインナーマッスルが働くのです。
その結果、ふらつかず重心が安定して省エネで歩けるので膝痛にも効果があります。
腸腰筋は、登山はもちろん、歩行においては絶対に外せない、隠れた重要な筋肉です!
これでN式膝痛解消メソッドのすべてをお伝えしました。
皆さんの、登山での膝痛対策のお役に立てることを願っています。
セミナー当日、こんな質問がありました。
お尻を突き出して腰が引けてるようにも見えるのですが…?
答えは、足の裏・膝・みぞおちで・ちゃんと軸が完成していますので、地面反力で安定しています。 みぞおちの位置がポイントです (^-^)
皆さんの、登山での膝痛対策のお役に立てることを願っています。
セミナー当日、こんな質問がありました。
お尻を突き出して腰が引けてるようにも見えるのですが…?
答えは、足の裏・膝・みぞおちで・ちゃんと軸が完成していますので、地面反力で安定しています。 みぞおちの位置がポイントです (^-^)
nohara masanao
N式膝痛解消メソッド